店舗集客の方法とそれぞれのメリットデメリット

店舗集客を強化したものの、そもそもどのような方法があるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、オンライン、オフラインでの店舗集客で活用できる方法を紹介し、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

オンラインの店舗集客方法

オンラインの店舗集客方法

今やオンライン上での集客が必要不可欠な時代になりました。低いコストで多くの人に情報を発信できるオンライン集客を活用した取り組みは、店舗の利益につながりやすいと言えます。そこで、まずはオンラインでできる店舗集客方法ごとのメリット・デメリットについて紹介していきます。

検索エンジンマーケティング(SEO)

検索エンジンマーケティングとは、GoogleやYahooといった検索エンジン上で行うマーケティングです。一般にSEO対策と呼ばれ、検索された際に上位に表示されるように対策します。店舗集客では「コンテンツSEO」と「ローカルSEO」が有効です。

コンテンツSEOとは、検索エンジンで検索されやすいキーワードを意識したブログ記事で店舗の魅力を発信し、検索上位表示を狙う対策です。作成したコンテンツが店舗の資産となり、広告費をおさえられるメリットがあります。ユーザー目線に立った良質なコンテンツは検索上位に表示され、長くユーザーの目に触れますし、ページを削除するまで店舗の宣伝効果が続きます。自社でコンテンツを作成できれば、広告費はブログの運営費だけで済みます。

ただし、効果が出るまでに時間がかかります。たとえば、Googleであれば検索エンジンから評価され、検索上位に表示されるまでに数ヶ月かかることもあります。また、単発でコンテンツを配信しただけでは効果が薄いので、継続的にコンテンツを作成していく労力も必要でしょう。以前作成したものは情報が古くなっていくので、定期的に情報を更新するなどメンテナンスもしていかなくてはなりません。

一方で、ローカルSEOでは「店舗の業種+地域」で検索すると上位に表示されるように対策します。いま自分がいる場所から近い店舗を探しているユーザーが検索した際に、上位に表示されれば来店してもらえる確率が高くなるのは容易に想像できるでしょう。ローカルSEOをしっかり意識していれば、検索時に上位表示され、近くにいるユーザーへ自店舗を強くアピールできます。この手法はMEO(マップエンジン最適化)と呼ばれ、比較的短期間で効果が出ます。

運用型広告

オンラインでの店舗集客に運用型広告を利用する方法もあります。運用型広告には、検索結果の上に表示されるリスティング広告、Webページの広告スペースに表示されるディスプレイ広告、SNS上で表示されるSNS広告が含まれます。

いずれもコンテンツSEOと比較して集客効果が早く出やすい広告手法で、特に見てほしいターゲット層に絞って宣伝できる点がメリットです。ユーザーの検索キーワードや閲覧履歴などから最適な広告が表示される仕組みになっているので、はじめから興味を持っているユーザーの目につきやすく、高い店舗集客効果が期待できます。

しかし、一定の広告費がかかります。クリックされた回数、あるいは表示された回数で広告料が決まりますが、その単価は条件によって変動します。似たような内容の広告を出している会社が多ければ、広告費が高くなる可能性もあるので、内容やターゲットの設定を慎重に行わなくてはなりません。ターゲットの設定とサービスの内容がうまくマッチしたとき、高い集客力を獲得できます。

SNSマーケティング

近年、消費者はSNSを見て来店を決めることが多くなりました。情報源になっているSNSは、Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、YouTubeなどです。ユーザーをひきつける写真や動画の撮影に多少の投資が必要になりますが、配信自体は無料でできます。フォロワーを多数獲得できれば、店舗やサービスへの認知度も格段に上がるでしょう。

SNSの最大の魅力は、その拡散力でしょう。自店舗からの情報発信や一般ユーザーの口コミが広まるのも速く、もともと興味を持っていた人に対してはもちろん、そうでなかった人の目に触れる機会が増えます。

SNSマーケティングの拡散速度は凄まじく、高い宣伝効果が期待できます。しかし、悪い評判も広まりやすい点がデメリットでしょう。また、SNSも定期的に更新してフォロワーを維持・獲得するため、更新作業に人手と時間を割かなくてはなりません。悪評に対しては真摯に向き合い、ユーザーにとって有益な情報を投稿し続けることがデメリットを克服するポイントです。

アプリや専門サイトを活用した集客

業種によっては、アプリや専門サイトを活用することでも集客できます。飲食店であれば、「食べログ」や「ぐるなび」、「Retty」などが有名です。自社でアプリを開発したり、専用の予約ページを作ったりする方法も、店舗サービスにマッチした機能を搭載できるので差別化を図れます。

アプリや専門サイトを開くユーザーの目的は絞られているので、来店や予約獲得につながる可能性が非常に高いというメリットがあります。また、ユーザーが自ら予約システムを使用して人数などの情報を店舗に伝えるため、人的ミスが起こりにくくなります。さらに、電話応対の手間と時間が削減でき、社内のオペレーションが回りやすくなるでしょう。忙しいときに電話に出られず、顧客を逃すという事態も避けられます。

デメリットは、費用がかさむことです。掲載料、予約手数料、上位表示のために広告枠を購入した場合は広告費もかかります。もしネット予約を自社のホームページでシステム化するとしたら、制作費と運用費もかかるでしょう。集客力とオペレーションの円滑化が図れるアプリや専門サイトは、費用がかかっても導入したいところです。

メールマガジンやLINEによるリピーター創出

メールマガジンやLINEを利用する集客方法はリテンションマーケティングの一種で、リピーター獲得に有効です。キャンペーン情報を定期的に配信して顧客の関心をひきつけることで、売上に貢献しやすい広告手法です。一度来店して店舗の魅力を知っている顧客がターゲットになるので、来店の確率が非常に高い点がメリットとして挙げられます。メッセージを受信すると通知がくるため、たいていの人はすぐに開封します。

しかし、顧客がメールアドレスを変更した場合や、LINEでブロックされた場合にアプローチができなくなるという点がデメリットです。また、メールマガジンは迷惑メールとして振り分けられてしまう可能性もあります。LINEではメッセージを送る数に応じて料金がかかるので、利用する際は事前にチェックしてコストを計算しておかなくてはなりません。しかし、LINEユーザーは他のSNSと比べてプライベートでの使用者が多く、ぜひ検討したい集客方法のひとつです。

オフラインの店舗集客方法

顧客層を広げる意味でも、オフラインでできる従来の集客方法も並行した方が効果はより高くなるでしょう。インターネットを利用しない人や、利用していても店舗の情報を見ていなかった人にも認知してもらうチャンスを作れます。とにかく大勢の人の目に触れる機会を増やすことが重要です。ここからはオフラインの店舗集客方法のメリット、デメリットを解説していきます。

看板広告

看板広告は、見た人にインパクトを与え、通行中の人を店舗に誘導できる点がメリットです。従来のオーソドックスな集客方法ですが、通行人に興味を持たせて来店のきっかけを作れるのは看板広告ならではでしょう。また、設置する場所によってターゲットを選別することもできます。

デメリットは、集客の効果が見えにくい点です。顧客は看板を見て来店したのか、それとも違う広告媒体を見て来たのか、店舗側からはわかりません。わざわざ出費をした成果があったかどうかは把握しておきたいものです。効果を知るには、お客様アンケートを実施して回答を集めるとよいでしょう。

新聞や地元マガジンの活用

新聞や地元マガジンに広告を載せる方法も古くからある集客方法です。地元のユーザーに宣伝できるので、新規顧客の獲得と同時にリピーター獲得に貢献します。新聞の広告欄を購入したり、折り込みチラシを活用したりすれば、新聞を読む習慣のある家庭に情報を届けられます。

また、地元マガジンで店舗の紹介をしてもらえれば、「一度は行ってみよう」と来店を促す強いきっかけとなる可能性もあります。クーポンを掲載している雑誌も多く、少しでもお得に利用したい近場の消費者が来店してくれるでしょう。

ただし、購読をしている世帯にしか情報を届けられない点がデメリットです。スマホやPCで新聞を読める時代ですから、新聞を購読している人はアナログユーザーであることが多く、メールマガジンやLINEなどへの誘導は難しいでしょう。登録できず、顧客としてつなぎとめられない可能性もあります。新聞や地元マガジンへの掲載で集客を図るなら、SEOや運用型広告などのオンラインによる集客も同時に行う体制がおすすめです。

まとめ

近年はオンラインによる集客の重要性が増しています。しかし、それだけに頼らず、ほかの広告手法のメリットとデメリットを把握して、自社のサービスにあった最適な方法を検討してください。地域の人に来店を促したい店舗集客であれば、ローカルマーケティングに強いローカルフォリオの集客サービスを利用してみてもよいでしょう。

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