Facebook広告の種類やターゲット方法、利用するメリットを徹底解説!

SNS広告にはさまざまな種類がありますが、現在では多くの企業がFacebook広告をビジネスに活用しています。Facebook広告をうまく活用すれば、新規顧客の開拓やリピーターの獲得も可能です。本記事では、Facebook広告の利用を検討している企業の方に向けて、広告の種類やメリットなどを解説します。

Facebook広告とは

Facebook広告とは

Facebook広告とは、FacebookやMessenger、Audience Networkなどへ広告を配信できるサービスです。また、写真や動画の投稿に特化したSNSとして知られるInstagramもFacebookが運営しており、こちらでも広告を配信することができます。

多くの企業がFacebook広告に注目している理由は、利用ユーザーの多さです。2020年12月時点での月間アクティブユーザーは世界で28億人、日本における月間アクティブユーザー数も2019年7月時点で2,600万人以上と、多くの方が利用しているSNSなのです。

Facebook広告の種類

さまざまなタイプの広告を用意してあることも、Facebook広告の大きな特徴といえるでしょう。画像広告や動画広告、スライドショー広告などをはじめ、目的に応じて利用できるさまざまな広告があります。以下、それぞれの広告を解説します。

画像(バナー)広告

もっともよく目にするタイプの広告で、1枚の画像とテキストを用いることが特徴です。画像とテキストのみのシンプルな広告のため、初心者でも扱いやすく、成功例も豊富です。あらゆる業界のプロモーションに活用できる広告といえるでしょう。

ユーザーの目を引くには、画像にこだわる必要があります。見た目の印象が大きく左右されるため、扱う商品やサービスによっては、別途加工アプリの使用も検討しましょう。なお、デバイスにより表示が異なるため、事前に広告プレビューで確認することをおすすめします。

動画広告

動画をメインにした広告です。プロモーション動画が自動的に再生されるため、自然とユーザーの目に留まり、関心を引きやすいことが特徴です。画像よりも伝えたいことをユーザーに訴えやすく、高い訴求効果が期待できます。

最大240分までの動画を利用できますが、あまりに長すぎるとユーザーが最後まで見てくれない可能性があります。Facebookでも15秒以内の動画を推奨しているため、できるだけ短い時間で訴えたいことが伝わる広告を制作する必要があります。

スライドショー広告

複数の画像が次々とスライドショーで展開されるタイプの広告です。1枚のバナーよりも多くのことを伝えられるうえに、画像の順番を工夫すればストーリー性も持たせられるでしょう。動画よりもファイルサイズを小さくできるため、読み込みスピードが速いのも特徴です。

「ストーリー性を持たせるのなら、動画のほうが適しているのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、動画の制作には手間と時間がかかるうえに、動画制作のプロに依頼すればコストもかさみます。伝えたいことは多いものの、自社で映像を制作できない、コストも抑えたいといったケースでは、スライドショー広告がおすすめです。

カルーセル広告

1つの広告に対し、さまざまなコンテンツを配置できるのが特徴です。画像だけでなく、動画やテキスト、リンクも設置できるため、高い訴求効果が期待できます。通販サイトや美容、不動産、旅行などに関わる企業がよく用いる広告です。

ユーザーからのアクションを分析し、成果のよい画像を自動的に先頭へ配置する機能も備わっています。自動的に広告を最適化してくれるため、初心者でも成果が期待できるでしょう。

キャンパス広告

モバイル用のフォーマットであり、ユーザーが広告をタップすると画面に動画やテキストが表示されます。さまざまなコンテンツを組み合わせられるため、より効果的にユーザーへ訴求できることが特徴です。

自社サイトやホームページへ誘導する手もありますが、読み込みに時間がかかってしまい、ユーザーが途中で離脱してしまうおそれがあります。キャンパス広告なら、SNS内で伝えたいことをすべて伝えられるため、ユーザーの離脱も防げます。

コレクション広告

大手アパレル企業やファッションブランドなどが活用している広告です。ユーザーの目に留まりそうな画像や動画をメインに配置し、その下へ商品の画像を表示できるため、興味を持ったユーザーにより詳しい商品の情報を届けられます。

商品の通販を行う企業やサイトに適した広告で、実際にさまざまなECサイトが活用しています。なお、SNS内で製品カタログを作成する必要があり、商品が4点未満の場合はコレクション広告を利用できません。

ダイナミック広告

ユーザーが過去に起こしたアクションから、興味を持ちそうな広告を自動的に配信できるサービスです。SNSにおける検索連動型広告(リスティング広告)のようなもの、という認識で問題ありません。

ユーザーのアクションに応じて最適な広告を配信するため、効果的なアプローチが可能です。さまざまな設定が必要なので、それ相応の時間と手間はかかりますが、コンバージョン率の高さは魅力です。旅行や不動産など、特定の業界に特化したダイナミック広告もあります。

リード獲得広告

ユーザーの名前やメールアレス、電話番号などのリード情報を獲得するための広告です。その場で何かを購入してもらうのではなく、後日の集客やプロモーションに適しています。セミナーやイベントの集客などで用いられることが多い広告です。

SNS内に入力フォームを設置できるため、ユーザーは別サイトへ移動する手間がかかりません。しかも、SNSに登録されている情報が自動的にフォームへ反映されるため、ユーザーの手間を軽減でき、途中で離脱するのを回避する効果も期待できます。

クーポン広告

SNS上でクーポンを配信できるサービスです。ユーザーは、表示された広告をクリックするとクーポンを獲得できます。お得なクーポンを配布することで、ユーザーに購買行動を促せることが魅力です。

ユーザーに来店を促せるため、店舗で営業しているあらゆる業界に適しています。新規顧客の獲得はもちろん、既存客の満足度向上、リピーター化も可能です。ネットクーポンの配布もできるため、ECサイトを運営している企業にもおすすめです。

イベント広告

文字通り、イベントのための集客に適しています。画像やテキストでイベントを告知できるため、セミナーやコンサート、パーティーなどのあらゆるイベントに活用できます。

広告には、「興味あり」や「参加予定」の項目が表示され、イベントに興味がある人や参加を考えている人がどれくらいいるのかを把握できます。そこで得たデータをもとに分析すれば、さらにターゲットを絞ってアプローチもできるでしょう。最大限の成果を得られるよう、Facebook側で広告の配置を決めてくれるのも特徴です。

Facebook広告のターゲティング方法

効果的なプロモーションを行うためには、正しくターゲティングを行わなければなりません。自社の商品やサービスにまったく興味のない層へ訴求しても、成果が期待できないからです。以下に、Facebook広告におけるターゲティング方法を解説します。

コアオーディエンス

SNSにユーザーが登録した情報や、起こしたアクションなどからターゲティングを行います。暮らしている地域や年齢、性別などの情報をはじめ、学歴や興味を持っているもの、使用デバイスなどからターゲティングすることが可能です。

かなり細かい設定ができるため、ピンポイントでターゲットへアプローチしたいときに適しています。たとえば、名古屋市在住の30代スマホユーザーで、スポーツや健康増進に興味がある人、といったターゲティングもできます。

カスタムオーディエンス

自社の顧客データとFacebookのユーザー情報を照らし合わせ、成果が期待できるユーザーを絞り込めます。ウェブサイトやカスタマーリスト、アプリアクティビティ、オフラインアクティビティなどの項目からターゲティングすることが可能です。

ウェブサイトは、自社サイトへ訪問したことのある方です。カスタマーリストは、自社保有する顧客の電話番号、メールアドレスなど。アプリアクティビティは、自社のアプリを起動した人、商品を購入した人など。オフラインアクティビティは、オフラインで関わりがあったユーザーです。

自社と何らかの接点があったユーザーへダイレクトにアプローチできるため、効果的な広告配信を行うことができます。

類似オーディエンス

直接的な接点や顧客情報はないものの、自社の顧客に似た傾向がある方をターゲティングできます。別途条件を設定する必要がありますが、潜在顧客の抽出や見込み客へのアプローチが可能です。

自社の顧客と似た傾向がある人を、1~10%のオーディエンスサイズで設定できます。数字を小さくするほど、自社の顧客に類似したユーザーをターゲティングできます。オーディエンスサイズを1%に近づければ、類似度の高いユーザーへ訴求できますが、必然的にアプローチできる人数は少なくなるため、注意が必要です。

Facebook広告のメリット

多くの企業がFacebook広告を活用しているのには、多くのメリットがあるからだと考えられます。具体的なメリットとしては、低予算での運用が可能、ターゲティング精度が高い、広告フォーマットが豊富といったことが挙げられます。詳しく見ていきましょう。

低い予算でも広告を出稿できる

自由に予算を設定できるため、少ない資金で運用できることがメリットのひとつです。1日あたりや配信期間で予算を設定でき、無理のない運用ができます。
クリック課金型の広告を配信できるのもメリットです。クリック課金型なら、広告が表示されてもクリックされなければ費用がかかりません。限られた予算で最大限の効果が期待できるため、予算を捻出しにくいスタートアップや中小企業に適しています。

ターゲティング精度の高さ

Facebookの特徴として、実名登録が挙げられます。他のSNSと異なり、実名での登録が基本であるため、精度の高いターゲティングを実現できます。

実名登録が基本ゆえに、名前だけでなく住んでいるエリアや学歴、誕生日などの情報も高い確率で正確といえます。信憑性の高い情報をもとにターゲティングができるため、高い成果が期待できるのです。ターゲティング精度の高さは、他メディアと比較して平均1.5倍ともいわれています。

多彩な広告フォーマット

ここまででお伝えしてきたように、Facebook広告では画像や動画広告、カルーセル広告、ダイナミック広告など多彩なフォーマットを利用できます。さまざまなフォーマットから、ブランディングやリード獲得、来店の促進など目的に応じて選べるのもメリットです。

普段は動画広告やカルーセル広告を活用し、イベント時にだけイベント広告を利用する、といった使い分けもできます。そのときどきに応じて、適切な広告を選んで配信できるのが魅力です。

まとめ

Facebook広告の運用を考えているのなら、種類やターゲティング方法を理解したうえで取り組むことが大切です。
より効果的に運用し成果をあげたいのなら、ローカルフォリオへの依頼も検討してみてはいかがでしょうか。さまざまなオンライン広告の一元管理や、予算に合わせて運用代行をしてもらえます。併せて検討してみましょう。

Facebook広告を徹底解説!